20190713

加地等を聴きながら上野公園を歩く。雨上がりの公園は爽やかで湿っぽい。木々と繁華街の匂いや音が混じり合っていて、居心地が良い。男と女がじゃれ合いながら、夜を溶かしあっている。池は、大きなマンションから漏れている暖色の照明を映しながら、ゆらゆらと惰性で揺れ続けている。俺は、あんな立派なマンションには住むことができないんだろうよ。少ない年金でオークラ劇場に通う老人くらいにしかなれない。